マイクロコッカス菌って何?
マイクロコッカスは、人の皮膚に存在している常在菌で、食品の腐敗にも関連している、身近な菌です。土壌や水系などにも広く存在しています。画像: Magnified 320X, this photomicrograph revealed the presence of many round, Gram-positive, Micrococcus mucilaginosis bacteria. |
悪臭発生のメカニズム
イソ酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸などの短鎖脂肪酸や、4-メチルペンタン酸、4-メチル-3-ペンテン酸、4-メチルヘキサン酸、4-メチル-3-ヘキセン酸などの中鎖脂肪酸などの悪臭物質をマイクロコッカス菌が生み出していることが分かりました。マイクロコッカス菌は、皮膚に常在しているため、着用するたびに衣類に付着しますし、洗濯をしても完全には除去されないことも分かっており、除去が難しく、悪臭発生がなかなか防ぐことができない状況となっています。
おすすめ対策
マイクロコッカスによる悪臭対策については、決定的な研究成果が見当たらないので、当サイト独自見解を述べたいと思います。マイクロコッカスは、エタノール除菌が有効です (例えばウィル・ステラVの製品情報のページ5を参照)。そのため、体表から除菌するには、消毒用エタノールを染み込ませたウェットタオルなどで体を拭くのが良いでしょう。腋の下など臭いの出やすい箇所は、たっぷり消毒用エタノールを含ませたウェットタオルをしばらく挟んでおくと良いです。毛穴の内部に潜んでいるマイクロコッカスが、汗をかくことで体表に出てくることが汗臭さの原因になっています。しばらくエタノールに接触させることで、毛穴の内部まで除菌できます。
体表、毛穴の除菌と合わせて衣類の除菌をする必要があります。通常の洗濯だけでは完全には除去できません。
- 60℃以上のお湯に漬けて殺菌する
- 60℃以上になるように乾燥機にかけて殺菌する
- 次亜塩素酸ナトリウム系漂白剤 (ハイターなど) で処理する
補助的に、体や着ている衣服に次亜塩素酸水をスプレーすることも、増殖を抑える目的で有効でしょう。
毛穴と衣類の除菌を同時に行い、徹底的に除菌することが大事です。どちらかに残すとまた増殖してしまいますので、ご注意ください。
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